コロナショック上場来安値更新銘柄20選

コロナショック以降上場来安値を付けた銘柄を20社ほど紹介します。
直接的要因、間接的要因など原因は様々ですが、見えない敵(ウイルス)との闘いで会社のみならず誰もが苦戦を強いられております。自粛などによる生活スタイルの変化、私たちはコロナ前に戻ることができるのでしょうか?

統計期間は、2020年11月2日まで。株式分割や併合をしている銘柄に関しては年初来安値で表記します。また、チャートは必ずしも底辺表記にはなりません。

・青山商事(株) 8219
コロナ渦の中在宅勤務増加によりスーツ関係の需要が低下したため、
業績悪化が見込まれ売られた様子。卒業式や入学式の中止等の影響も。
2020年3月期連結決算短信では当期純損失169億円、創業以来初の通期最終赤字になった。
上場来安値 499円 (20/11/02)

青山商事(株)(yahoofinance)

(株)三越伊勢丹ホールディングス 3099
新型コロナ対策による休業で売り上げが激変した。
コロナウィルスの終息の目途が立っていないことや先行き不透明より売られる。
2020年4月1日~2020年6月30日第1四半期経常損益は98億5900万円の赤字になった。
上場来安値 479円 (20/07/31)

(株)三越伊勢丹ホールディングス(yahoofinance)

三菱自動車(株) 7211
新型コロナウィルスでの外出自粛による新車販売低迷で販売台数の大幅減少、
無配転落、赤字発表などにより売られた。
2021年3月連結業績予想の当期純利益は3600億円の赤字予報。
年初来安値 190円 (20/10/30)

三菱自動車(株)(yahoofinance)

(株)ベストワンドットコム 6577
クルーズ予約サイト「ベストワンクルーズ」運営の会社。
ダイアモンドプリンセス号乗客のコロナウィルス感染などが影響
2020年7月期の経常損失では、経常利益6800万円の赤字転落。
上場来安値 997円 (20/03/23)

(株)ベストワンドットコム(yahoofinance)

(株)コメダホールディングス 3543
新型コロナウィルスの外出自粛による来店客の減少。
店舗の休業や営業時間の一部短縮による売り上げ減少も響く。
2021年2月期連結純利益前期比34%減の35億円予想。
上場来安値 1,316円 (20/04/06)

(株)コメダホールディングス(yahoofinance)

(株)スタジオアタオ 3550
新型コロナウィルス感染拡大に警戒してイベントの中止が続出。それにより外出用のバックや財布の需要低下が不信感となり、株価が下落した。
2021年第二四半期決算当期利益前年比65.7%減の1億2千8百万円。
上場来安値 266円 (20/04/06)

(株)スタジオアタオ(yahoofinance)

(株)ナルミヤ・インターナショナル 9275
上場来安値を更新したが、コロナショックの巻き添えを食らったイメージが強い。
EC売り上げなど伸びている様子。企業買収も進めているので単純に数字だけで悪いとはいえないか。
2021年第二四半期決算当期利益前年比158.9%減のマイナス6億8千8百万円。
上場来安値 483円 (20/03/23)

(株)ナルミヤ・インターナショナル(yahoofinance)

(株)ハブ 3030
英国風パブ「HUB」やウイスキー主体の「82」などを展開。
新型コロナウィルスの外出自粛、臨時休業などで売り上げが圧迫。
2021年第二四半期決算当期利益前年比717.2%減のマイナス13億2千7百万円。
上場来安値 501円 (20/04/06)

(株)ハブ(yahoofinance)

マルシェ(株) 7524
関西、東海地盤の居酒屋経営。新型コロナウィルスの影響による、外出自粛、リモートワークなどの影響で売り上げの低調が響く。株主優待一部見直しも影響。
2021年3月第一四半期決算当期利益前年比624.3%減のマイナス4億2千7百万円。
上場来安値  431円  (20/04/06)

マルシェ(株)(yahoofinance)

(株)エアトリ 6191
航空券予約サイト「エアトリ」運営。新型コロナウィルスによる中国・韓国からの入国規制により業績へのダメージは避けられないの見方で売られる。
2020年9月第三四半期決算当期利益前年比2147.4%減のマイナス11億6千7百万円。
上場来安値 517円 (20/03/23)

(株)エアトリ(yahoofinance)

(株)ビジョン 9416
新型コロナウィルス感染症拡大により旅行需要の低下、また海外渡航制限によるグローバルWifiの伸び悩みなどから売られる。
2020年12月第二四半期決算当期利益前年比225.8%減のマイナス13億5千2百万円。
上場来安値 492円 (20/03/23)

(株)ビジョン(yahoofinance)

(株)海帆 3133
東海地方を中心に飲食店を経営。コロナウィルスによる外出自粛により客足減少。
また上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄へ指定された。
2021年3月第一四半期決算当期利益前年比494.5%減のマイナス3億2千7百万円。
上場来安値 351円 (20/07/13)

(株)海帆(yahoofinance)

(株)TSIホールディングス 3608
セレクトショップ「ナノ・ユニバース」などを手がけるレディスアパレル大手。
2021年2月期通期での業績予想は、経常損益 -167億円となり、過去最大の赤字になると発表。
新型コロナウイルスの感染が収束が見込めない中、マイナス要因は全て今期に出し切る方針。
上場来安値 244円 (20/10/14)

(株)TSIホールディングス(yahoofinance)

国際石油開発帝石(株) 1605
原油・ガス開発生産国内最大手。
原油相場の急落に伴い、原油やガスの販売価格が下がり採算が悪化。
世界的な新型コロナウイルス拡大による、原油安が長期化するとの見方が根強い。
2020年12月期第二四半期経常利益1492億7千6百万円。
上場来安値 489円 (20/10/30)

国際石油開発帝石(株)(yahoofinance)

九州旅客鉄道(株) 9142
JR九州。新幹線運営、在来線は観光列車に強み。
日本国内で新型コロナウイルス増加により、新幹線や在来線などの利用減の長期化。
2021年3月期第一四半期経常利益マイナス152億3千4百万円。
上場来安値 2,055円 (20/08/03)

九州旅客鉄道(株)(yahoofinance)

(株)西武ホールディングス 9024
東京北西部、埼玉地盤の西武鉄道とプリンスホテルが中核。
新型コロナウイルスの感染拡大による主力のホテルや鉄道事業への悪影響あり。
2021年3月期第一四半期経常利益マイナス193億6百万円。
上場来安値 901円 (20/08/03)

(株)西武ホールディングス(yahoofinance)

J−POWER 9513
電源は石炭火力と水力中心となる電力卸。
コロナ禍での卸電力価格低下が想定以上となり、減額要因に。
2021年3月期の通期予想は、4%減益の750億円。
政府による、老朽石炭火力の休廃止方針や、CO2削減などの対応に大きな影響を受ける状況。
上場来安値 1,408円 (20/10/30)

J−POWER(yahoofinance)

日本航空(株) 9201
国内線、国際線ともに2位。新型コロナの影響で主軸の旅客が大幅減。
特に国際線は需要低迷が長期化するとの見方が強い。
2021年3月期連結第1四半期の税引前損益は、-1343億円。
今期においては2300億円前後の赤字になる見通し。
上場来安値 1,656円 (20/04/06)

日本航空(株)(yahoofinance)

(株)大塚家具 8186
総合家具小売り大手。中高級品・輸入品強み。新型コロナによる客数減に歯止めがかからず。
コロナ禍でも「ホームオフィス家具」で好調のニトリなどもあるなか、中高級品家具は、在宅需要とは結びつきにくい様子。
2021年4月期第1四半期、経常損益-10億円。
上場来安値 105円 (20/04/06)

(株)大塚家具(yahoofinance)

東急不動産ホールディングス(株) 3289
東急系の総合不動産大手。ビル賃貸が利益柱。
新型コロナによるホテル利用減、商業施設の営業短縮が打撃。
2021年3月期連結第1四半期の経常損益は、-60億9600万円。
上場来安値 399円 (20/08/03)

東急不動産ホールディングス(株) (yahoofinance)

20銘柄を上げてみました。

直接コロナが原因のものや、間接的にコロナが原因のものまで多々ありました。
景気回復とともに戻ってくる業種もあるかと思いますが、今回のコロナでのライフスタイルの変化で戻ってこない業種もあるかもしれません。
時代の節目、新たなる事業展開も考えなければいけないですね。
ここが踏ん張りどころ、頑張って業績回復をして欲しいです。
人にも企業にも変化が必要な大事件が起きた感じですね。
日経平均は大きくあげておりますが、景気が良くなっているとは言えない状況です。果たして実体経済を反映しているのか、それとも期待だけで買われているのか。結果が見え始めるのは半年後から。お金はどこに流れていくのでしょうか。どのような未来が待ち受けているのでしょうか。

以上、コロナショックによる需給の変化で上場来安値をつけた銘柄20選をまとめてみました。