【将来価格1BTC=ゼロ円】ビットコインが無価値になる10個の理由

前回は、ビットコインが10倍になる10個の理由を挙げましたが、今回は逆にビットコインが0円(価値がなくなる)10個の理由を挙げてみます。
着々とその地位を確立してきているビットコイン(仮想通貨)ですが、反対意見は常に付きまとっています。偏見も含め世界の著名人や投資家の多くがその存在を否定し続けてきました。それは今でも止んではいません。
しかしそこにはちゃんと理由があります。
果たして本当にビットコインは無くなってしまうのか。
その理由を追ってみたいと思います。
参考価格(2021年11月30日時点:6,578,933円)

1.ビットコインに価値の基準がない

よく金と比較されるビットコインですが、その価値基準はあまり明確ではありません。
金は、錬金術とも呼ばれるようにその金自体を生み出すことができません。
さらに総容量も決まっているとされています。また工業用や装飾品などにも利用されており、そこから希少性と価値が生み出されています。
一方仮想通貨でみればデータ上であり、その種類もいくらでも作りだすことができ、価値基準も曖昧で、信用で成り立っている部分が多く、金と比べても崩れやすいと言えます。

2.法定通貨のデジタル化

ビットコインが法定通貨に置き換わるためには、ビットコインによる利便性の主張が大事になってきます。ブロックチェーン上のセキュリティもその一環です。
ですが、似たような仕組みで法定通貨がデジタル化し、尚且つその価値が一定だとしたらビットコインを使う用途が限られてしまいます。
また、海外送金にともなう、スピードや手数料等も緩和されるとさらに立ち位置が怪しくなってしまいます。

3.投資対象としてのビットコイン

投機の色合いも強い仮想通貨ですが、ETFなど投資の対象として証券会社の商品として並んできています。
投資ととらえると、通常の証券と同じく、その価値がゼロになることは多々あります。
その未来や技術に対して投資する、その対象が会社から仮想通貨に変わっただけなので、本当に通貨としての役割を与えて利用機会を増やしていかないといつかは失望売りにつながっていきます。

4.ストップ安がないので、失望売りからの暴落リスクがある

株にはストップ安やストップ高があり、暴落暴騰してもその範囲内に収まることができますし場合によっては取引自体を一旦停止にすることもできますが、現状仮想通貨にはその規制がありません。
いったいどこまで暴落が起きるかというと、例を挙げると
仮想通貨「TITAN」の大暴落ですね。
2021年6月16日につけた最高値
1TITAN=64.19ドル(約7000円)からその翌日17日には、
なんと
0.000000015109ドル(ほぼ0円)と
42億分の1になった通貨も存在します。
42億円が1円に。それ以下の金額はほぼ0円になったということですね。

5.世界各国の仮想通貨に対する規制による「無価値」

米金融大手JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)は、仮想通貨は政府によって規制されるだろうとし、その代表格であるビットコインは個人的には「価値がない」と考えていると語っています。
中国では、仮想通貨(暗号資産)への規制は2018年から段階的に実施されており、2021年5月に金融機関に対して仮想通貨の関連業務を禁じる通知・9月に仮想通貨のマイニングを法律で禁止する通達が出ています。
韓国・カナダ・インド・アイスランド、インドネシア等々、一部規制や、取引の禁止などを実施している国々も多いです。
世界各国による規制・禁止が進行すれば、ビットコインの持つ価値も完全に失われ、それに伴い価格も「無価値」に急落するリスクがあります。

6.ビットコインは、生き残る通貨になれない

現在多く取引されている仮想通貨の価値が最終的に、そのほとんどがゼロになる可能性があります。
仮想通貨は、現時点で約6,000~10,000種類以上も存在していると言われております。
その中で、仮想通貨市場では過去1ヵ月に5000億ドル(約55兆円)近くが失われたとのニュース等もあるように、
大半の仮想通貨は現在のままの形で生き残ることはないだろうとの見方があります。
「実用性、安全性、技術、開発目的、維持コスト、取引時間」等、多様の競合通貨の中から、ビットコインが常に優位性を持ち続けられるかは難しいと考えられています。
短期的には値上がりが続く可能性があるが、長期的には存在が脅かされるリスクが高くなっております。

7.マネーロンダリングや犯罪

米の犯罪捜査部隊(CI)は、2021年度中に約35億ドル相当(4000億円)の暗号資産を押収したことを明らかにしています。
この報告書内で「ほとんどの場合において、犯罪行為を促進するための手段として仮想通貨が利用されている」と述べられております。
また、2021年11月にインド政府は、暗号通貨がマネーロンダリング、テロ資金の調達手段になり得ると懸念し、暗号通貨の取引を禁止しました。
これは、中国に続き、国家レベルで暗号通貨の取引を禁止する2番目の事例となります。
「マネーロンダリングや犯罪」の高度化が進み、マイナスイメージが払拭されなければ、お祭りムードから一気に急落する可能性があります。

8.価格の乱高下で通貨として使えない

現状ビットコインのボラリティは高いです。
1日で10%、1か月で30%近く変化することもあります。
例えば、月初に1000万で購入したものが、月末には700万で購入できてしまう状況も発生しかねません。
この変化を低くまたは緩やかにしない限りはまだ通貨としての役割を持たせることは難しいかもしれません。
乱高下により、この荒波を楽しんでいる個人投資家も多いですが、あくまで投機的な取引となっています。
未確定情報や著名人のツイートで乱高下する状況がまだまだ続く中、通貨本来の役割としての価値を持つことは現状出来ていません。

9.データ上にある(現物がない)

通常の紙幣と違い、ビットコインは電子上のデータとなります。
停電等起きれば決済として使えなくなります。
一時的なものであればよいのですが、震災や災害などが起きた場合は長期間または臨時的にも決済として使えなくなり、現金と比べるとその利便性が著しく低下します。
電気がない世界は考えにくいですが、現状では、電気がなければほぼ無価値になります。

10.量子コンピュータの開発が成功

通常のパソコンの処理能力をはるかに凌ぐ量子コンピュータ。
その普及が進むにつれ、仮想通貨の世界は脅かされます。
一つは現状のブロックチェーン以上の技術が開発され、ビットコインの役目を終えることと、もう一つは同じく、ブロックチェーン以上の技術が開発され、容易にハッキングされてしまうことです。
どちらにせよ、ビットコインの価値が大きく低下することを意味します。
同じく、AIによるシンギュラリティもそれ以上のインパクトをもたらすでしょう。

まとめ

10個の理由を挙げてみました。

現在のビットコインは信用で成り立っている部分が大きいです。
金や現金などと違い、現物がなくあくまでデータのみの世界となります。
何でもデータ化のこれからの社会を象徴している通貨といえるでしょう。それだけに今までの通貨との価値観が異なり、受け入れ難いと言えます。
新しい考え方の通貨には間違えはないのですが、果たして世界各国(政府)がそれを受け入れていくのか、限定的なものにとどまるのか。それともその存在自体がなくなってしまうのか。
大きなマネー(ゲーム?)は既に動き出しています。
どうなっていくのでしょうか。

以上、ビットコインが0円になる10個の理由を挙げてみました。

<クレジット>
写真AC frozenFoxさん