コロナショックで史上最高値を付けた銘柄を20社ほど紹介します。
沈む銘柄あれば浮き上がる銘柄あり。コロナショックで人々の生活スタイルの変化により市場の需給も様変わり。伸びた業種や銘柄も多々ありました。これから生き残っていく企業の参考となればと思います。
統計期間は、2020年9月15日まで。最高値は株式分割や併合をしている銘柄に関しては年初来高値で表記します。
・日清食品ホールディングス(株) 2897
コロナ対策で外出を控えたことによることで自宅での食事が増えて売れ行きが伸びた。
「巣ごもり消費」の波にのり、即席麺好調、2020年3月期の純利益が293億円と過去最高に。それにつられ、株価も過去最高となった。
上場来高値 10,960円 (20/08/25)
・(株)カプコン 9697
コロナによる巣ごもり消費の一環としてゲーム業界が賑わった。
カプコンもその波を受けた。2020年4月~6月期の純利益は78億円と過去最高に。
バイオハザードやモンスターハンターなどが利益を伸ばした。
上場来高値 5,820円 (20/09/15)
・ライオン(株) 4912
コロナウィルス撃退と予防でハンドソープやボディソープの売り上げが好調。
20年1月~3月期の純利益が前年比4倍の135億円。
また台所用洗剤や住宅用洗剤の売り上げも増加している。
上場来高値 2,823円 (20/07/30)
・アース製薬(株) 4985
新型コロナウィルスの感染予防で換気が推奨されたことにより殺虫剤や虫よけ関連の製品の売り上げが伸びた。
20年6月中間決算最終利益が前年比約2.3倍の108億円。
また今年は暖冬の影響で虫の動きも活発とのこと。
上場来高値 8,460円 (20/06/30)
・ウエルシアホールディングス(株) 3141
コロナウィルスによるドラッグストアの需要増加。
20年3月~5月期連結決算が前年同月比21.3%増の純利益66億円。
2020年度ドラッグストア売上高ランキングでも1位に輝く。
年初来高値 5,035円 (20/07/30)
・コーナン商事(株) 7516
ドラッグストア同様にマスクやアルコール消毒用品が売り上げを伸ばす。
20年3月~5月期連結決算が前年同月比68.4%増の営業利益108億3000万円。
また在宅需要の増加でDIY用品、家具、園芸用品などの需要も増えた。
上場来高値 4,270円 (20/08/25)
・(株)丸和運輸機関 9090
主要顧客であるドラックストアがコロナの影響からの売り上げが伸びたことによりプラスの影響を受ける。また食品スーパーなども伸びており、運送需要が拡大した。
2020年4~6月期連結決算純利益37%増の15億円。
年初来高値 4,390円 (20/08/14)
・(株)神戸物産 3038
コロナ渦による巣ごもり消費の拡大からスーパーに比べパッケージの量が多くしかも安い業務スーパーの売り上げが伸びた。外出自粛や在宅勤務の増加により買いだめ需要が高まった。2019年11月~2020年4月期連結純利益24.7%増の75億円。
年初来高値 7,140円 (20/08/24)
・レーザーテック(株) 6920
アフターコロナの世界からテレワークの拡大、通信分野が伸びるとの思惑により半導体需要も増えるとの期待から買われる。また「5G」の普及も後押し。EUV(極端紫外線)技術も注目される。20年6月期連結決算純利益82.4%増の108億円。
上場来高値 11,750円 (20/07/10)
・サイボウズ(株) 4776
コロナウィルスによる在宅勤務の増加によりサイボウズが手掛けるテレワーク事業が伸びる。また業務支援クラウドサービスも利用増加。
2020年1月~3月期純利益10%増の5億4800万円。
年初来高値 3,640円 (20/07/14)
・(株)ニトリホールディングス 9843
コロナによる外出自粛やテレワークの増加により、ホームオフィス家具の需要が増加。
パソコンデスクやワークチェアなどニーズを取り込んだ。ネット通販も伸びた。
2020年3月~5月純利益は25.4%増の225億円。
上場来高値 23,455円 (20/08/04)
・(株)MonotaRO 3064
コロナによるネット通販の利用客増加による収益増加。
マスクや消毒液、防護服などが伸びた。
2020年1月~6月期純利益は23%増の65億円。
年初来高値 4,770円 (20/07/09)
・(株)キーエンス 6861
新型コロナウィルスの影響により、無人化設備投資への関心の高まり。
主力製品のファクトリーオートメーションセンサーの需要が増加される見通しより買われる。2020年4月~6月期純利益21%減の365億円。
年初来高値 46,910円 (20/07/28)
・日本マクドナルドホールディングス(株) 2702
テイクアウトのみの営業時期があるものの家族ニーズを取り込み、客単価上げ。
感染対策の為、車内受取りが出来る、ドライブスルー、持ち帰りや宅配が好調。
2020年12月期第2四半期決算経常利益4.7%減の145億300万円
上場来高値 6,270円 (20/06/15)
・(株)コスモス薬品 3349
九州地盤のドラッグストア。競合おそれず小商圏に大型店多店舗展開。
新型コロナ感染拡大のなか、マスクや除菌製品が好調。
2020年5月期連結決算純利益11.7%増の214億3500万円。
年初来高値 20,100円 (20/07/30)
・東洋合成工業(株) 4970
ディスプレイの製造に欠かせないフォトレジスト用感光性材料分野で世界トップクラスのメーカー。半導体市場の拡大を反映した好業績期待が続く。
21年3月期第1四半期(4~6月)経常利益47.1%増の7.8億円。
上場来高値 10,450円 (20/07/13)
・エムスリー(株) 2413
医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援。
コロナによるオンライン医療の高まりで、継続的な買いが入る。
20年4~6月期営業利益26%増の112億5300万円。
年初来高値 6,780円 (20/09/03)
・ユニ・チャーム(株) 8113
マスクやアルコールウェットティッシュの「ウィズコロナ」の象徴的な銘柄。
高価格帯のマスクは、タイ・インドネシアなどアジアエリアへの輸出も始めている。
2020年1~3月期連結決算51%増の純利益192億円。
年初来高値 4,915円 (20/07/13)
・(株)朝日ネット 3834
接続サービスの品質評価が高い為、テレワーク普及で好需給あり。
今後もテレワーク・オンライン授業・動画視聴などの利用拡大が見込まれる。
上場来高値 1,445円 (20/06/15)
・エレコム(株) 6750
コロナ禍で量販店休業等がある中でも、テレワーク需要によりヘッドセットなどネットワーク機器売り上げも増加。法人向けも強化し、経済活動再開後もデジタル化による需要が高い企業。
2020年3月期連結決算純利益25.4%増の97億円。
上場来高値 5,550円 (20/07/10)
20銘柄を上げてみました。
できるだけ業種がかぶらないようにしました。
同業他社であれば同じように好調の銘柄もあります。(カプコンでみると任天堂など)
コロナで大打撃を受けている企業もあればこのようにかつてないほど、好調の企業も存在します。
雇入れが減るがその分好調の企業で雇用が増え、トントンになれば良いと思うのですが。。。
今までとは違ったお金の流れができつつあるかもしれません。
もちろんこれからもっと伸びる企業、失速する企業、ノーマークの業種が伸びてくることも予想されます。
コロナ後の世界はどうなるのか。コロナ前の世界に戻ることができるのか。それとも新しい価値観で世界は進み始めるのか。新たな業態とそれに伴う人々の生活が確立されるかもしれません。時代の転機が来ているのかもしれませんね。
少しでもヒントになればと思います。
以上、コロナショックによる需給の変化で上場来高値をつけた銘柄20選をまとめてみました。