コロナショック暴落からの100%戻し(半年後の各指標)

コロナショックの暴落から半年以上が経ちました。私が見ている7指標がどうなったのかを見ていきたいと思います。100%戻しをしている指標、そうでない指標。かかった時間などにフォーカスを当てます。日経平均、NYダウ、金先物、プラチナ先物、銅先物、円ドル、ビットコインでの分析となります。基準値は終値ベースとなります。

今回は約半年の期間(~2020年8月7日をとって100%戻しをしているか、いないかに重点を置きます。またリバウンド率となっておりますのでご注意ください。
(半年基準は大体の暴落開始が1月~3月頃のため、今回は8月頃の基準とします。)

日経平均から見ていきます。
暴落開始が連休前の2020年2月21日(金)終値が、23,386円。
暴落時の底値が2020年3月19日(木)終値16,552円です。
2020年8月7日までは100%戻しはしておらず、最高値は2020年7月15日(水)終値22,945円。リバウンドは約93%で全値戻し未達成ですが、あと少しのところまで来ています。

日経平均yahoofinance

続いてNYダウです。
暴落開始が、2020年2月21日(金)の終値が、28,892ドル。
暴落時の底値が2020年3月23日(月)終値18,213ドルです。
こちらも2020年8月7日までは100%戻しはしておらず、最高値は2020年6月8日(月)終値27,572ドル。リバウンドは約87%で全値戻し未達成となっています。

NYダウyahoofinance

次は金先物です。
暴落開始が、2020年3月9日(月)終値1,678ドル。
暴落時の底値が、2020年3月20日(金)終値1,488ドルです。
金はすごいことになっております。最高値は2020年8月6日(木)終値2069ドル。リバウンドは約305%。世界状況の不安から一気に安全資産に資金が集まっているのが読み取れます。

金先物(pwalker)

プラチナ先物です。
暴落開始が、2020年2月19日(水)終値1010ドル。
暴落時の底値が、2020年3月19日(木)終値595ドルです。
プラチナも100%戻し達成で、2020年8月6日(木)終値1026ドルでリバウンドは約103%。中国の景気回復と金による連れ高、鉱山のコロナ対策などが要因として挙げられています。

プラチナ先物(pwalker)

銅先物の値動きです。
暴落開始が、2020年1月20日(月)終値2.8440ドル。
暴落時底値が、2020年3月30日(月)終値2.1620ドルです。
2020年7月21日(火)終値2.9580ドルでリバウンドは約116%。こちらも全値戻し達成しております。中国景気対策による需要とコロナの鉱山への影響が大きいですが、コロナショックから立ち直っていない中でのドクターカッパーといわれる銅の全値戻し今回は信じてよいのでしょうか?

銅先物pwalker

円ドルです。
暴落開始が、2020年2月21日(金)終値111.57円。
暴落時底値が、2020年3月9日(月)終値102.34円です。
円ドルの動きは激しく、約2週間後の2020年3月23日(月)111.20円をつけてリバウンドは約95%。このまま全値戻しかと思いきやその後は徐々に値を切り崩し円高に向かう流れになっています。アメリカでのコロナ蔓延がドル安に影響しているかと思われます。

円ドル(yahoofinance

最後はビットコインです。
暴落開始が、2020年2月23日(日)終値1,111,020円。
暴落時底値が、2020年3月12日(木)終値518,523円です。
その後全値戻しを達成、2020年8月1日(土)終値1,253,271円でリバウンドは約124%。
コロナショックによる各国経済及び通貨の不安定、不信感よりビットコインなどの仮想通貨にも注目が流れています。

ビットコイン(investing.com)

まとめです。(期間は~2020年8月7日まで)
2020年
7月15日(水) 日経平均 リバウンドは約93%
6月8日(月)  NYダウ リバウンドは約87%
8月6日(木)  金先物 リバウンドは約305%
8月6日(木)  プラチナ先物 リバウンドは約103%
7月21日(火) 銅先物 リバウンドは約116%
3月23日(月) 円ドル リバウンドは約95%
8月1日(土)   ビットコイン リバウンドは約124%

やはり特筆すべきは金の値動きです。この305%というのは沈みが浅く、跳ねが大きかったことを意味します。資金が逃げずに、その後集中して集まっている。世界経済の不安から見て取れる結果になったといえるでしょう。ビットコインに集まっているのも再評価が進んでいるのかもしれません。
日経平均、NYダウが戻っていないのはやはり実体経済への影響があると思います。
ですが、それにしては強い戻りのような気がします。ドクターカッパー(銅)の動きからもそうですが、まだまだコロナによる実体経済への影響が響いている(むしろこれから?)のにコロナ前の価格に戻っています。これは何を意味しているのでしょうか?
資金の流れは見て取れるような値動きになっておりますが、慎重に判断していきましょう。

<ここでの投資手法(結果論)>
日経平均、NYダウ、円ドル以外は半年の期間でみると100%のリバウンドをしている。
下手に動かず、安全資産の金それと各国通貨の値動きを見て、ビットコインなどの仮想通貨に資金分散する。通貨安は値が戻らない可能性があるので、売りで入るなどでカバーが賢い。

以上、コロナショックから半年の期間で私が見ている各指標の動きをまとめてみました。